これまでの人生?第3章、4
それからがまたビックリ!
留置所に行った私が見たものは、別の仲間(昨晩まで一緒に遊んでた)A君が居るじゃありませんか!
しかも隣の部屋に入れられてる。
まず共犯での逮捕であれば、離して留置のはずが何故か私達は隣同士。
彼君の調書にも出てきたA君は、おはよう逮捕だったらしく、朝から警察署にいたらしい。
本来ならダメなんですが、こんなチャンスは二度とないと思い、2人で相談。
私達は、とりあえずお互いの事は絶対唄わないと、約束をして次の日からの取り調べに備えました。
その晩私の考えを大きく変える出来事がありました。
私の両親が着替えなどを持って来てくれて、面会した時の事。
面会室で、ガラス越しに座ってる両親が見えた時、母親の目に涙が。
それは想定範囲内でしたが、なんと父の目にも涙が!頑固一徹の鬼の様な父が私の為に涙してました。生まれてから1度も見たことない父の涙に私は唖然!
何を喋ったのかさえ、覚えてない程の衝撃でした。
その時始めて、出たら真面目にしようと本気で思いました。
それから、毎日取り調べの日々の中で刑事の誘導尋問やカマかけ、色々ありましたが私達はお互いの事も、他の仲間の事も何一つ喋りませんでした。
その結果今回の件以外の余罪も出て来ましたが、A君が私を庇い私が主犯の件もA君の事件になってました。この時私はA君にはこれから何かあれば、絶対恩返しをしなきゃと思ってました。
ただ私が主犯で車の借り方や、色々A君達を巻き込んでいたのは事実でしたので、初逮捕にもかかわらず、検事から少年院だろうから覚悟しておけと言われてました。
勾留期間が過ぎ、鑑別所に行き審判の日、両親と共に結果を言い渡される時は、少年院も覚悟してましたが、さらっと保護観察で出てきました!
まあ初犯ですので、当たり前なのでしょうが、余罪が余りにも多く、ちょとドキドキしてました。
それから、両親と帰宅してこれからの事の話になり、仕事は父の会社に行くようになり、夜遊びもほどほどにしろとの事で、丸く収まりました。
あとから聞いた話ですが、この時母親が知り合い全てに、息子を出してやってくれと頼みこんでくれてたらしいです。
詳しくは書けませんが、そのおかげで保護観察処分だったのかもしれません。