これまでの人生?第3章、3
それからは、地元で働いている事もあり、仕事が終わったら、仲間達と夜遊びしまくってました。流石に若いとは言え、寝不足の現場はキツかったですが、夜になると元気になると言う、夜行性に徐々に成っていきました。
仕事も楽しかったのですが、遊びメインになり遊ぶ金欲しさに、大工を辞めて足場鳶に職替え!
この辺りから、一段とバカになり始めます。
足場屋は地元からも遠かったので、寮に入って平日は過ごして、週末は地元で稼いだ分全部使い果たして、また仕事!こんな生活は長く続く訳もなく、足場屋も辞めて遂に、悪い方向へ向かいました。
遊ぶ金の為に悪巧みをしたり、暴走族まがいの為に、車両を黙って借りてきたり、アンパンマンになってみたり、やりたか放題な私。
そんな生活を世間様が許すはずもなく、仲間の一人が警察の厄介になって、二週間後の事。
私は夜遊んでそのまま、仲間の家で寝てたら、そこに私の母からの電話で起こされ、警察の人が来て、あんたは?って言ってたから、帰って来いとの事。
その時私は、あーあこりゃヤバそうなヤツだなと思いましたが、とりあえず帰ってみたら警察なんて居ない!母に警察は?と聞いたら、また来るって、帰って行ったとの事。
あら?逮捕しに来たんじゃないの?と思いそのまま寝てました。
昼過ぎ頃に、母から警察来てるよと起こされ、玄関に向かうと数人の刑事!あらら〜本当に迎えに来ちゃったかと、意外に冷静。
◯君だな!はいそうですが?
ちょっと話聞きたいから、着いてきてとの事。
とりあえず任意同行みたいな言い方。
わかった!行きます!と答えたわたしに、警察から寒くない様にして来いと言うじゃないですか?私は間違いなくこりゃ、任意じゃない気がしてましたが、私と警察のやりとりを母が見てたので、なんもなく帰れたら真っ直ぐ帰ってくるから。と伝え警察の車に乗り込みました。
警察から、何の事で来たかわかるな?と言われて、私は身に覚えがありすぎて、逆にわかんない!
とりあえず、わかりません!と答えてみた。
警察はわかんない事ないだろ?彼君知ってるよな?
知ってます。(すでに捕まってる仲間)
その件だよ?あー黙って車借りた事だ!と思うものの、まさか唄うとは思ってなかったので、いや〜わかんないですね?とすっとぼけてみた!
今の内に喋ってた方がいいぞ!との事。
私からしてみれば警察の常とう手段と思ってましたので、知らぬ存ぜぬで通してましたが、警察署の取調室で、唖然としました。
なんと、彼君の調書が出てきて、そこにはいつ、どこで、俺と黙って車を借りました!としっかり唄ってある。しかも、私が主犯にされてる!私達の中では、人の事を唄うなんて絶対無いと思ってましたが、彼君は綺麗に喋ってました。
これでも知らないと言うか?と聞かれても、わざわざ共犯の調書まで出してきて、知りませんなんて言うかバカ!と思ったので、やりました!と認めた途端に、刑事のポケットから逮捕状が!
あら。やっぱり出てたのねと思いました。
それから、取り調べ開始。と言っても彼君がしっかり説明してくれてるので、ほとんどはいはい。で終わり。
残りはまた明日となり、留置所へ
この時私16歳。初めての逮捕。